商品説明ご覧いただき、ありがとうございます。SAEC といえば、当方のような旧い人間は 即座に トーンアームの銘機たちが思い浮かびます。 アナログ全盛期では それはもう、眩いばかりの輝きを放っておりました。音楽ソースの主流が、レコードからCDなどのデジタル音源に大きくシフトしていく激動のなかで生き残りを模索し、ケーブルに特化した業態に変革させていきながら、長きに渡り実績を積み重ね現在でも意欲的に活動している様子に、ホッと安堵している次第でございます。SAEC サエク XR-3000 現行品 PC-Triple C=鍛造/連結結晶/高純度無酸素銅 単線＋極細線=マルチゲージ フラット&ワイドレンジ 1，5m の出品です。サエクのラインナップとしては立派な現行品で、定価:37， ほどの中級ケーブルです。経営上の理由から、かの高名な傑作導体「PCOCC」が、もう造られなくなってしまうことから関係者各位、結集して尽力の末 生み出されたのが 「PC-triple-C」でございます。解説させていただきますと、長らくオーディオファンに親しまれてきた、あの PC-OCC（単結晶状高純度無酸素銅）採算が取れないことから、惜しまれながらも製造停止になってしまった この導体は千葉工業大学教授である 大野篤美氏が考案した Ohno Continuous Cast ＝ OCC製法（加熱鋳型式連続鋳造法）で造られた 単結晶 無酸素 高純度銅線のことで古河電工が「PC-OCC」と商標登録していた関係上、同社が製造したOCC導体が PC-OCCと名乗れるわけです。この製法で造られた導体は、結晶境界が理論上ゼロという 信号伝達を妨げる要素がない材質でその奏でる音質が多くのファンを虜にし、サエク/アコリバ/オヤイデ/クリプトン/ハーモニックスなどなど数々のケーブルメーカーが主力商品に挙って採用していた、たいへん有名な電材でございました。我が国では 生産国であったが故に、ありふれた印象を持たれるかもしれませんが海外では、すごぶる高い評価を確立している導体になります。2013年をもって、製造元の 古河電工が製造休止してしまったため、当時は業界が騒然としたものでした。その代替品として、いわば直系の血統を継ぐ 注目の新素材 PC-Triple C (連結結晶高純度無酸素銅)が登場しました。これまでサエクは自社製品に、日本鉱業から供給を受けていた 「Stressfreee 99，99997% ”６N 銅線」を軸につつ採用例は少ないものの、古河電工からのPC-OCCも取り入れながら、製品造りを行って参りました。この２つの導体は、いずれも製造されておりませんので、素材が枯渇してしまったことで次なる基軸として、白羽の矢を立てたのが、このPC-Triple C (連結結晶高純度無酸素銅)でございます。設計思想はPC-OCCと同様の、信号の伝送を妨げる結晶粒子を極力減らすことを目的とし結晶と結晶粒界を長手方向に連続化させることにより、優れた導通・音響性能を実現した独自の連続鍛造伸延技術により誕生した「PC-Triple C」PCOCC のように、ゆっくり じっくり製造していたため、あまりに人手と手間がかかり過ぎることへの反省も踏まえて強い圧力で叩く＝鍛造技術を駆使して、力技でもって導体の結晶粒界を整える手法を採用しました。今現在、SAEC のケーブルラインナップには、ほぼ全面的に採用されておりますマテリアルです。 特徴となる PC-Triple Cは、FCM （Fine Chemical ＆ Materials）から供給されたようです。当出品物のXR-3000は、上級機=XR-5000と兄弟モデルであり、構造はほぼ継承されております。前モデル=XR-4000の思想を更に発展させた、導体の中心部と外周部の構成が異なる、異種線径=マルチゲージ構造中心部にはPC-Triple Cの単芯線、また外周部には同じくPC-Triple Cの極細線を配置という2層構造でございます。低音域に向いている太めな単線と、高い周波数域を得手とする、極細線を組み合わせ、導体の配置を最適化しフラットでワイドレンジな再生を目指した、入念な設計でございます。当ケーブルの構造は、２芯シールド線で、太めな中心導体＝18AWG が採用されておりHOT/COLDとも、対称なシンメトリー構成で、均一なジオメトリーを実現しました。音質に影響を及ぼす絶縁体も十分吟味され、理想的な空気絶縁に近づけるべく、比誘電率に優れた発泡ポリエチレンが採用され、内部は静電気が帯びにくい天然綿（コットン材）を充填し、耐振動性も万全。シールドは編組線＋銅箔のダブルシールド構成で、ノイズからの悪影響に配慮がなされております。兄貴分である XR-5000の高価なカスタム仕様のプラグ/コネクターを、既製品のNEUTRIK製としレゾネーターやカーボン含浸ポリウレタンメッシュシースなどを省き、コストダウンしたケーブルでコスパ抜群の戦略的モデルと位置づけられ、サエクとしたら 購入者には、これをきっかけとして将来的に、より高価な製品へと誘いたい意図があるのでしょう。XR-5000と3000では、ケーブル自体はまったく同じですから、当商品はコスパ抜群と思います。このケーブルのさらなる上位機種ともなりますと、XR-6000 やXR-5000、STRATOSPHERE XR-1 などございますが急激に価格がアップしてしまいますので、ひとまず この辺りから試してみるのも一考かと存じます。使用に伴うキズやスレなごさいますが、目立つような大きなダメージはないように感じます。見落としがあるかもしれませんので、画像を最大数 掲載いたしました。外観の判断は個人差もありますし、受ける印象も様々だと思いますので見た目を重視される方は、恐れ入りますが 入札をお控えくださいませ。中古のオーディオ製品という観点からのご検討をお願い致します。実に様々な方々がいらっしゃいますことから、誠に恐縮ですが原則 ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセルでお願いしたいと思います。ヤフネコ コンパクト便にて、全国 送料無料で お届けいたします。包装・梱包は、リサイクル材を活用させていただきますのでどうかご了承願いたいと存じます。なお、評価を希望されない方もいらっしゃいますことから当方への評価を頂きました方に、折り返し 送信しております。評価不要の方は、当方への評価も不要でございます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。